旅日記 in ベトナム part3

陽もだんだんと落ちてきたせいか、通りにいた人々も帰宅したみたいでホテルの前の人通りはすっかり少なくなっていた。

 

しばらく休憩をとった為かすっかり元気を回復。

それと同時にお腹が『グゥ~。』と鳴っている。食べ物を欲しているのだ。

今回の旅の目的の1つ、ベトナムと言えばそう! PHO(フォー)

パクチーが大好物な僕らは居ても立っても居られず、本場のPHO(フォー)を求めてホテルを後にした。

中心街へと歩いていると、そこは自分が想像していた東南アジアではなくとても都会的な街並みに正直驚いた。

 

何と呼べばいいのか分からない単語が煌びやかに街を照らし、ネオンの看板が手招きをするかのように外国人観光客に向かってゆらゆらと怪しく輝いていたのがとても印象的だった。

てくてく歩いていくうちに市場のような建物が通りに現れ、人々が吸い込まれていくようにその中へ。

僕らもその一部のようになった感じで中へ入った。

 

照明をこれでもかって言わんばかりにガンガンにつけたお店が所狭しとズラリと並んでいる。(とにかく眩しすぎ)

とにかく旨そうなPHO(フォー)を目指し、陳列されているものや食べている人のお皿を覗き込んでは『ここでもない・あそこでもない』と意見がまとまらず、なかなか決めきれずにいた。

するとそこに、1人の女性が流暢な日本語で『お兄さんどうした?』と話しかけてきた。

 

この旅の最大の素敵な出会いで、名前を【ワンさん】という。

(市場の近くにあるお土産屋さんで働きながらネイルなどの仕事もしているらしい。)

 

ここぞとばかりに『ココで一番美味しいPHO(フォー)はどこで食べられる?』と聞くと、『うん、あそこねー。』とすぐさま教えてくれ、しかも頼んでもないのに僕らを席まで案内してくれた。

 

待ってましたと店員さんにPHO(フォー)を大声で注文。

せっかくなのでワンさんも一緒にどうかと言うと、手慣れた感じで『コレとコレ!』と素早く注文していた。

少し待っていると、食欲を掻き立てるのか分からないような花柄のテーブルクロスの上に待望のPHO(フォー)が置かれた。

 

明らかに日本で見るものとはまったく違っていて、スープの色・香り・味とずば抜けてパンチが効いていてとても美味しそうだった。

興奮している中、早速いただこうとすると『ちょっと待って』とワンさんが割って入り何やら調味料や香草を大量に器に入れ、どうぞ召し上がれと言わんばかりの満面の笑みを浮かべていた。

こちらも笑顔で返し、ようやく食べる事が出来た。

 

口いっぱいにコクのあるだしとパクチー特有のクセになる味が広がり、今までに食べた中でダントツに旨かった。

色んな話をしていくうちにワンさんと仲良くなり、ひょんなことから明日からワンさんがガイドをしてくれることに。

右も左も分からない土地で偶然出会い、すぐに意気投合するところなどが旅の醍醐味でもあるとあらためて感じさせられた夜だった。

 

夜も更けてきたので今日はここまで。

 

次回は”ベンタン市場”をお送り致します。

 

どうぞお楽しみに!! 

 

    little vintage 新谷学