旅日記 in ベトナム part4

運命の出会いから一夜明け、清々しい朝が僕らを待っていた。

 

飛び上がるようにベッドから起き上がりササッと準備を済ませ、朝食を求めホテルを後にした。

てくてく歩いていると目の前に、なにやら食堂みたいなお店が(ただ路上にテーブルとイスが置かれているだけ)

そこに笑顔全開の可愛らしいおばちゃんが手招きをしている。

 

『ココにしよう!』と即決し、メニューも何もない”路上食堂”でほぼお任せで注文を済ませた。

昨夜の思い出話で盛り上がっていると、注文していたものが出来上がったらしく、まったく分からない言葉を言われながら運ばれてきた。

 

1つ目は目玉焼きにフランスパン。

元々フランス領だったベトナムは、暮らしの至る所に古いヨーロッパの面影が残っている。このフランスパンもその1つで、とてもふっくらしていて噛めば噛むほどに小麦のいい香りが口いっぱいに広がった。

 

2つ目は僕らの大好物のPHO(フォー)。

少し厚めの牛肉が入っていて、コクのあるスープにライムを絞って、あっさりでスルッといける一品。

 

お腹も落ち着き、笑顔の素敵なおばちゃんに別れを告げて、本日の目的地である『ベンタン市場』を目指し出発!!

(まるで、ジブリ映画に出てきそうなちょいと洒落た朝食だ。)

(お皿の色とパクチーの風味がとてもマッチしていた。)

ヨーロッパの文化が色濃く残る建物群やものすごい量のバイクが走る横断歩道を越えていくと、綺麗な公園に着いた。

 

そこは近くに住んでいる人々にとっての憩いの場みたいな場所だった。木々の隙間からこぼれ落ちる陽の光がなんともやさしく、気付いたらいつの間にか深呼吸をしていた。

 

先を急いでいる為、仕方なく公園を後に。

(古い建築様式にトタンがとてもいいアクセント。)

しばらく歩いていると、ひときわ開けた場所に到着。

大きな文字で”BEN THANH"と入った建物が人々を迎えるかのように佇んでいた。

 

圧倒されている中『オハヨウ!』とカタゴトの日本語が聞こえ、手を挙げながら近寄ってくる人が。

昨夜、満場一致でlittleガイドに任命された(ワンさん)だ。

まずは換金と、近くの両替屋へ。

任せとけと言わんばかりにワンさんが両替屋に話をつけに。

(聞いていると、ベトナム人の方の話し方はまるで怒っているかのようで何だか面白い。)

 

さらに睨みをきかせたワンさんのおかげで、だまされることもなく無事、両替完了。

準備万端、ベンタン市場へ潜入開始!!

(ベトナムの暮らしがそのまま凝縮されているような空間だった。)

すごい活気と人の量。

 

そして缶詰め状態の店・店・店。(、、、正直言葉を失った。)

 

暮らしに関わるすべてのモノ【衣・食・住】が手に入る。

日本で例えるならば、大型スーパーのようなもの。

(ただしテレビ・洗濯機のような精密機械はない。)

建物の中は、すべてのモノが混ざり合って今まで嗅いだことのない独特な匂いが充満していた。

 

お店に飾っているモノは東南アジア特有の攻撃的な原色を使った配色のモノばかり。

まるで観光客にどれだけ目立てるかの勝負のような光景だ。

余りの人の多さにお客か店の人か分からないぐらい人が入り乱れ、少しでも気を抜くとすぐにはぐれてしまう。

 

ここでもすれ違い様に『何欲しい?』『何探してる?』の大合唱。

ふと立ち止まり商品を触ろうものなら2~3人に囲まれ、強烈なほどの押しの売りがスタートしてしまう有様だ。

 

午前中は雑貨類を回ると決めていた僕らは、ひたすら探しているものをワンさんに伝えて置いてありそうな店を回り、強烈な押しの売りを跳ね除けながら店主と交渉するをひたすら繰り返していった。

 

そうしているうちに昼の12時を過ぎ、いつにもなくせっせと動き回った僕らはまたもやパワー不足になり、仕事熱心なワンさんに『お腹すいた。』と話をすると『ワカッタ・ワカッタ』と言われ、何を食べたいかと聞かれた僕らは声をそろえて『PHO!』と答えた。

僕らはもはやPHO中毒に侵されていた。

 

こうして急遽、ベンタン市場グルメツアーがスタートしたのである。

さてさてお次はどんな面白い事が待っていることやら...。

 

そんなことを期待しながら今日はここまで。

 

次回は”ベンタン市場 後編”をお送り致します。

 

みなさんどうぞお楽しみに!!

 

    little vintage 新谷学